2016年 08月 31日
延命水を水筒に汲み、奥出雲へ向かう途中、現地の物産市が目につき立ち寄ってみると、ここ奥出雲で生産した舞茸、エリンギ茸、キクラゲ、乾燥物にここ地域で生産されている、加工品、お土産など売られていました。 先程の観光の為のお土産物屋と比べると、色とりどりの瓶詰め、加工品などはありませんが、裏の原材料表示を確認すると土地の物を多く使い保存料なども科学的物は使われていない様に思えました。 売り子のおば様にいろいろ尋ねていると、生産工場はすぐ裏にあるから案内するよって、担当の方に聞きに行ってくださいました。 早速生産者訪問出来るとは嬉しい〜 奥出雲舞茸直売所 舞茸は広葉樹のおが屑出ないと育たないらしく、エリンギなどは針葉樹などのおが屑で育つとの事、おが屑には三種の栄養剤と地元の飲み水、延命水を60%混ぜ込み撹拌し一晩置く、栄養剤はトウモロコシ、麦の胚芽、他など 後ろに写っている特殊圧力の機械でゆっくり温度変化を行いながら、おが屑に混ぜた栄養分を壊さず雑菌を死滅させるそうです。 ここでは研究員の方がおり、キノコ菌を培養して、先程の栄養を与えたおが屑へと菌を特別な部屋にて注入させる。 隣の部屋の気圧を変えた無菌室からおが屑を取り出し、この施設で培養した舞茸の菌糸と一緒に袋詰めして、温度・湿度を調節した部屋でゆっくりと日数をかけ育てて行く。 温度は20度、湿度は80%ほど、ゆっくり袋全体に菌糸が育ったら、こちらは施設では急激な温度変化により菌糸に変化を与え(発芽?)させる。ここで数の調節。 一回の仕込みが約1600個、年間の出荷の多い時期を逆算して栽培数を調節するとの事。ここでは料理屋さんよりもスーパーやお土産物屋への出荷が大半を占めているそうです。主にゴールデンウィーク、お盆、年末年始が一番の出荷だそうです。 秋口から冬に鍋などで出荷がグンと多くなるのではと質問すると、そうでもないとの返答、やはり世の中の人の流れが一番多い時期に物の売れが集中するのが読み取れます。 ある程度舞茸が育つとトラックで一時間ほど離れた施設に移し、出来上がりから出荷までの工程を行う。 なぜ、トラックでわざわざ遠い場所に移す効率の悪い事を質問すると、この施設は町営で運営しているそうです、場所を移す事で各地域に雇用が生まれる事を目的にしているそうです。 もちろん、補助金などで賄う部分があるそうです。 もともとは企業が起こした施設でしたが町営に移行、補助金などで経営をサポートしているとの事、運営の難しさも少し実感しました。 培養技術など揃っていても、おが屑や栄養剤といった物を企業からの購入がかなりお金がかかるとの事。 町で生産物のブランド化、Tシャツの背中に地域の思いが乗っかっているようにも感じました。 急な訪問にも関わらずわ、いろいろご説明いただき、ありがとうございました。 静岡でも何箇所かキノコ農家さんへ訪問させていただきましたが、菌床や原木の違いはありますが、システムの徹底に驚きました。 その後、山里にある金言時の大銀杏を見たく車を20分ほど走らせました、途中雨も降り出しチョット大変、水の張られた田んぼに映る大銀杏でないのはわかっていたのですが、豊作の稲との銀杏も見事なものでした。 宿へ向かう途中にカカシ達が雨の中出迎えて来れました。 棚田100選にも入っている 大原新田の棚田の風景 この奥出雲などには沢山の棚田があります、棚田がどうして沢山できたかは、奥出雲の鑪(たたら)と大きく関係があります、そのお話はまた後ほど
by 173-castagno
| 2016-08-31 18:42
| カスターニョの小さな旅 出雲・石見地方編
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